「こんな僕でもすらすら読めた」なんてタイトルが思い浮かんだのだけれど、さすがにタイトルにするのはしのびなかったので…。
「こんな僕でも社長になれた」
これは、もっぱらレンタルサーバー業をしているpaperboy&co.の社長である家入一真さんの半生――若すぎるので「半生」ではないような気もするが、本人曰く…――を綴った本で、家入さんのブログで発売がアナウンスされ、タイトルを見た瞬間購入することを決めた。
最近、小難しい姜尚中さんの本ばかり読んでいるのもあってか、「こんな僕でも社長になれた」は、非常に読みやすく、そして面白くすらすら読むことができた。
先にも書いたとおり、この本は家入さんの「半生」が綴られた本なので、幼少時代からスタートする。読み始めてすぐは、会話の中で登場する九州なまりの文章や家族愛がリリー・フランキーの「東京タワー」を連想させたのだけれど、読み終える頃にはそんなことは忘れていた。
私は、家入さんと面識はないのだけれど、彼のブログは欠かさず読み、また関連するニュースや記事にはほとんど目を通していたので、今まで小出しに書かれていたことが線で結ばれたような気になりとてもわくわくした。さらに言えば、私が見てきた表のpaperboy&co.の成長の裏側を見ることができたような気がして、とても親近感が沸いた。
とてもわかりやすい文章で書かれているため、その情景を思い浮かべやすいのだけれど、貧乏な幼少時代や浪人時代などの章では、どうしてもその内容から昭和を思い描いてしまう。しかし、実際には彼は私より若く…、私が情景を思い浮かべながら読んでいると、突然携帯電話だのなんだのが登場し、「そうか、この話はつい数年前の話なのだ。」と我に返ることがしばしばあった。
全体を通して思ったことは、彼はとても家族に愛されており、また家族を愛している。(私と同じだ)
ドラマ化や映画化なんてのもありなのか!? と思ったのだけれど、微妙に有名人なだけにそれはないのかな。本にも登場するL社の元社長ぐらい有名だったり、逆に全く無名で2ちゃんねるでこの文章が公開されていたら…。
